院長コラム

第3回:今年になってから

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年になってから、在宅医療の仕事も入ってきて、少しずつ忙しくなってきました。もちろん、僕一人では困難で、地域の訪問看護ステーション等のご協力があってのことです。実は10年くらい前、滝川で父の診療所を継承して2年くらい開業医の経験があり、その時にも在宅医療を何軒かしていたのですが、末期がんの患者さんを2−3人在宅で看取ったこともあります。正直言って、一日に何回も往診したり、夜中に呼ばれたりで大変な思いをした記憶が残っています。今回は、自分自身当時より10歳も年をとっているし、不安な気持ちも強かったのですが、始めた以上はできる限りがんばろうと思っています。

そんな中、1月16日に、僕の家族と当院の看護師さんとそのご家族の大人数で新篠津村にわかさぎ釣りに行ってきました。朝のうちはポツポツと釣れていたのですが、昼近くなってほとんど当たりはないわ、寒いわで正味2時間ちょっとで退散しました。その場でてんぷらにしようと材料まで用意していったのですが、一人一匹食べられるかどうかという状況で、それもかないませんでした。ただ、特筆すべきは、極寒のなかでのカップラーメンがおいしかったのと、帰りによった“たっぷの湯”に冷え切った体を沈めたときの快感でした。何時間も山歩きをして普段ろくに鍛えてもいない筋肉が悲鳴を上げているときや、このように体が冷やされた状態での温泉は、普通に入浴するのに比べ数倍ありがたく感じるものです。

話は変わって、若いころは外国文学ばかり読んでいたような気がします。特に、ロシア・フランス文学を読んでは分かったような気持ちになって、日本文学なんてちまちましてて読む気も起こらない、なんて思っていたようです。この10年近く、毎年東北に山歩きがてら行くようになって、また滝川市立病院時代の院長だった武内先生の旅先での講義もあって、東北からみた日本史みたいな感じで興味を持つようになってしまいました。特に、最初のほうに行った山形県・岩手県の印象が強く、なぜか庄内地方に多い即身仏や、山寺・最上川・酒田・中尊寺にからめて奥の細道で松尾芭蕉、北上川では古代蝦夷、中尊寺で藤原三代とその当時の中央政権や天皇との関係など、面白いことは尽きません。それに、東北独特の民俗・食べ物・マタギのことなどもあって、実は僕は海外旅行に行ったことがないのですが、負け惜しみもこめてよく、海外になんていってる暇がない、などというくらい東北は深いのです。そんなわけで、その辺に関する本は山のようにあって、最近では圧倒的に日本文学や、歴史関係の本が多くなりました。次回にでも、最近読んで面白かった本シリーズみたいなものをご紹介するかもしれません。

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